Wood type
発想の起源
木活字を使って印刷したときに1つだけおおきな亀裂のはいっているものがあった。「そんな活字だとせっかくのデザインがよくないね」といわれたときに偶然にも、キズが入っている活字の持っている個性を発見した。活字面に均一にインキがのらないことと同じように、印刷できないことは活字として失格なのだけれど、そこにはかけがえのない美しいものがあった。そのことがあって、「木活字にインキを塗布する方法によって別の印象を与えることができるのではないか」と考え、実験をはじめた。
木の活字にキズつけてしまっては何度も使用、実験できないためもっと簡単に活字面にたくさんのバリエーションで表情を持たせる方法はないだろうか…これがこのプロジェクトの発想の起源となった。
- Project TypeMaking
- Year2009
- CategoriesMaking
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